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欲望ベイベー

第20章 結婚式。



A side



N「大野さんはまだなの?」



A「え、わかんない・・・」



電話かけ直してないし。
この大広間に集合のはずなのに、居たのはにのだけ。
着いてるはずの翔ちゃんと松潤は行方不明。


A「どーなってんの?!」



N「こっちが聞きたいよ!
ったく今日の段取りは誰だ?
とりあえず潤くん達探してみる?」



A「ちょっと待って、」



面倒くさそうに歩き出したにのの手を慌てて掴んだ。



N「なに?」



キョトンとした顔で俺を見つめるにの。
あ、可愛い。



嵐のメンバーは誰も揃ってないし、
お互い普段着だけど。
でも、今日の1番の目的はにのに想いを告げる事だ。



理想の、とびっきりのプロポーズとはかけ離れてるかもしれないけど・・・



A「にの、」



真っ直ぐに向き合うと、可愛い瞳が少し潤む。
俺を好きだって思ってる時の表情。



N「・・・ねぇ、俺の事、たまらなく好きだって顔してるよ。」



A「え?」



N「いつもの優しい笑顔じゃなくて、真剣な瞳。
・・・その表情、好きだよ?」



頬を染めて、ふふ、と笑うにの。
たまらなく好きだって思ってるのバレてるなんて恥ずかしい。



それに・・・



A「なんか今日素直じゃない?」



N「んふふ、場所のせいかな?」



A「ここ?」



N「うん、昔来たじゃん、仕事でさ。
ここで同じように相葉さんと2人で高い天井見上げてた。
そしたら、相葉さんが教会みたいだって言い出して・・・」



覚えてる。
でっかい洋館が物珍しくて、にのと探検して・・・
ここの大広間に来たんだ。




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