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欲望ベイベー

第21章 翔くんの愛。



S side



そう言って持っていた袋から雅紀が取り出したのは、花嫁がつける真っ白なヴェール。



N「・・・何でこんなもん持ってんの?!」



A「ホントはお揃いのタキシードだったんだけど、ちょっと訳あってこれになりました。
あ、借りてるやつだから丁寧に扱ってね?」



N「どういう事よ。笑」



そっとニノの頭にヴェールをかぶせると、急にデレデレと締まりのない顔になる雅紀。



A「ヤッバ!!超可愛い・・・」



キラキラ輝くティアラから伸びる真っ白なレース。
恥ずかしそうに上目遣いで雅紀を見つめるニノは、誰が見ても世界一可愛い花嫁だった。



O「よし、ちょっとはそれっぽくなったな。」



N「それっぽくって何よ、今俺に見惚れてたくせに。」



A「ちょっとおーちゃん!
神父がエロい目で俺のにのちゃん見ないでよ!!」



O「別にエロい目で見てねぇよ!」





きゃいきゃい騒ぎ出した3人を見て、思わず吹き出す。
なんか、らしくなってきたな。笑
やっぱり5人揃うと楽しい。



部屋着に着替えた俺らは、後方のイスに座った。
雅紀とニノが並ぶ前に、智くんが立つ。



O「・・・それでは。
これより、2人の挙式を行います。」



おお、智くん結構真面目モード。



O「まず、ちょっと遅刻してごめん。」



そこ今謝るんだ。笑



お互いの目を見て、幸せそうにクスクス笑う雅紀とニノ。
智くんがニッコリと笑った。



O「相葉雅紀、あなたは健やかなるときも病めるときも、
富めるときも貧しきときも、
死が二人を分かつまで、愛し合うと誓いますか?」



A「はい。誓います。」



O「二宮和也、あなたは健やかなるときも病めるときも、
富めるときも貧しきときも、
死が二人を分かつまで、愛し合うと誓いますか?」



N「・・・はい。誓います。」



涙目で、震える声で返事をしたニノの頭をそっと雅紀が撫でる。



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