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欲望ベイベー

第21章 翔くんの愛。



M side



面倒くさいタイプの恋人だとは思っていたけど。
ここまでとはね・・・



やっぱり真面目なんだな、翔くんって。



俺も真面目だ頑固だとよく言われるけど・・・
翔くんといると、昔の甘えたでヤンチャだった自分に戻ってしまう時がある。



翔くん、俺って結構いたずらっ子だったでしょう?



無茶苦茶なキスをしたあと、挑発するように唇を舐め上げた。
驚いて俺を見る翔くんの表情が可愛くて、そそる。



ああもう、すごく・・・



M「愛してる・・・翔くん・・・」



そう言って翔くんの首筋に顔を埋めた。



S「・・・ええ?!」



完全に固まった翔くん。
ふふ、ごめんね?



S「お前っ・・・俺の話聞いてたか?!」



M「聞いてたよ。死に際に言ってくれるんでしょ?」



S「言い方!!」



M「悪くないね、それ・・・
なかなかロマンティックかも。」



S「ロマンティックってお前・・・」



M「愛してるって言ってほしいなら、俺に添い遂げろ、か・・・
カッコ良いじゃん翔くん。」



S「・・・そう?」



急にドヤ顔を作ってキメてくる。
そういう所も、愛しいよ?



カズと相葉ちゃんを羨んで、言葉が欲しくなった俺。
もし翔くんがすぐに望み通り言葉をくれれば、また同じようにカズの愛され方を真似したがったかもしれない。



翔くんはそれに気付いてたんだ。



2人と、俺たちは違う。
分かっているようで分かっていなかった。





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