欲望ベイベー
第7章 50%のキモチ。
M「うーん・・・」
N「女がいるのかな・・・」
M「は?!」
もし相葉さんが浮気するなら、
相手は男じゃなくて女だと思う。
N「浮気なら良いけど・・・
本気だったらどうしよう。」
M「カズ!」
潤くんが俺の頬を両手で包み込む。
あったかい。
M「なに言ってんだよお前。
浮気なら良いって・・・弱気になるな。」
N「でも、」
M「俺は相葉ちゃんが浮気してるなんてやっぱり信じられない。
すげぇカズに惚れ込んでるじゃん。
女に目が行く暇なんか無いって。
それは自分でも分かってるだろ?!」
N「・・・分かってる。」
分かってるけど。
M「カズはどうしたいんだよ。
確かめたいのか?
それとも相葉ちゃんを疑ったまま付き合ってくのか?」
そりゃ確かめたいよ。
浮気なんか俺の勘違いだったって笑いたい。
でも・・・
N「怖い・・・」
呟いた言葉が震えていて自分でも驚いた。
俺、泣きそうじゃん。
N「もし、相葉さんが浮気してたら・・・
俺泣いて縋っちゃうんじゃないかな。
イヤだよ、そんなの・・・
そんな自分になりたくない。」
M「カズ・・・」
N「どんどん女々しくなってる・・・
すげぇカッコ悪いんだよ、俺・・・」
俯いた俺の右手を、潤くんの温かい手がそっと包んでくれる。
M「俺もだよ?
翔くんが浮気したら俺も泣くだろうし、別れたくないって縋るよ。
それだけ好きって事だろ。」
N「・・・翔さんは絶対浮気しないよ。」
潤くんにベタ惚れじゃん。
M「相葉ちゃんだって絶対浮気しないよ。」
N「・・・・・。」
絶対・・・か。
俺だってまさか相葉さんが浮気なんて、と心のどこかで思ってる。