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欲望ベイベー

第7章 50%のキモチ。




M「良い加減車出すぞ。
俺ん家来る??
ハンバーグ作ってやろっか。」



良いなぁハンバーグ。
すっごく食べたいけど・・・



N「・・・ごめん、やっぱ帰る。
今日、相葉さんがウチ来るから・・・」



今日はもうドタキャンしてやろうかとも思ってたけど。
ちゃんと帰って待ってよう。



ニヤリと潤くんが笑う。



M「なんだよ、ラブラブじゃん。」



N「・・・かな?」



・・・うん、ラブラブだよな。
昨日も泊まったのに、今日も会うんだもん。



N「きっと、またしょうもない隠し事で勝手にバタバタしてるだけだよね。
相葉さんバカだもん。」



M「あははっ、ヒドイ言われようだな、相葉ちゃん。笑」



俺の家の方に向けて走り出した車。
手を繋いだままでいてくれる潤くんの優しさが、嬉しかった。



強がりなんて、お見通しだね。



N「ごめん、せっかく来てくれたのに・・・」



M「気にするな。」



N「ふふ、ありがと。」



M「・・・これでこないだの借りは返したからな。」



N「ん?」



M「衣装の、ネックレス・・・」



バツが悪そうにごにょごにょと話す潤くん。



N「ああ、イチャついて翔さんのネックレスが潤くんのストールに引っかかってた時の事ね?
きっとストールの糸くずは掃除したんだろうに、
まさかネックレスが引っかかってるなんてさすがの潤くんも気付いてなかった、あの時の事ね?」



M「丁寧にふり返るな!」



真っ赤になって声をあげる潤くんが面白くて、大笑いした。
あの時の事、相当恥ずかしかったんだろうなぁ。笑



大笑いしたら何だか急にお腹が空いてきて。
結局潤くんと軽く食べて帰ることにした。



食事中も恋人のノロケや愚痴を散々話して、
お腹も心も満たされた。



潤くんに来てもらって良かった。



俺は相葉さんを信じてる。
今日ちゃんと聞いてみるね・・・?



やっぱり下らない事だったよって、潤くんに笑って報告するから。




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