テキストサイズ

欲望ベイベー

第7章 50%のキモチ。




A side



ハートいっぱいのメールを見て、
ニヤニヤとする顔を抑えられない。



俺のにのちゃんてば、本当に可愛いんだから♡



でも・・・珍しく返信が無くてかなり心配になった。
松潤とご飯食べてたって返ってきたけど。



俺への返信くらい出来るよね?



今朝、ちょっとボーッとして元気が無さそうだったし・・・
何かあったのかなぁ。



帰り支度を済ませた俺は、車に向かいながら電話をかけた。
いつもは帰るよメールをするんだけど、なんとなく声が聞きたかった。




N『・・・はぃ。』



少し掠れた声で電話に出たにの。
あれ?



A「寝てた?」



N『ううん、起きて待ってるよ?』



A「そっか♡今から帰るから。」



N『ん、分かったぁ。』



可愛い・・・!!
なんか色っぽい声だし、喋り方も舌足らずな感じでまるでエッチ後みたいな甘ったるさ・・・♡



A「・・・・・」



・・・・・エッチ後?



A「にの?」



N『んー?』



A「今1人・・・だよね?」



N『ん?当たり前じゃん。』



A「・・・だよね!
じゃあ、急いで帰るから。」



N『はぁい♡気を付けてねぇ。』



通話が終了しても、しばらくスマホを掴んだまま動けなかった。



A「まさか・・・な。」



あり得ないあり得ない。
ふとよぎった考えを払拭するように、車を飛ばしてにのの家に向かった。



玄関前まで来て、インターホンを鳴らす。
合鍵を持っているのに使わないのは、迎えてくれるのにのが可愛いから。



N「おかえりなさーい♡」



玄関に入ると、やっぱり可愛い笑顔でにのが俺に抱き付いてくる。



A「ただいま♡」



くふふ、やっぱり俺の思い過ごしだ。
俺のにのちゃんに限って・・・



A「・・・・・」



抱きしめたにのの肌はいつも通りスベスベで、良い香りで・・・
しっとりと手に吸い付くような滑らかさはエッチの後のように火照っているような・・・


ストーリーメニュー

TOPTOPへ