欲望ベイベー
第8章 急下降。
N「こんな若い子が多い店で、お前ら大丈夫なの?」
今をときめく若手俳優たちが揃っているのは、かなり目立つだろう。
「大丈夫ですよ、ココ会員制ってわけじゃないけど、所謂一見さんお断りなんで。」
「芸能関係の人も良く来てるんですよ。
オーナーが変な客は入れないっす。」
へぇ、今時の若い子達はこういうところで飲むんだなぁ。
高級過ぎず、安っぽ過ぎず、なかなか良い店だ。
「今日は俺らが奢るんで!
ニノくんどんどん飲んで下さいね!」
N「何で俺が奢られるんだよ。」
「だって俺らが誘ったんだし。」
N「調子乗んな。
俺が払うから好きなだけ飲めよ。」
「かっこいーーー!!」
わいわい騒ぎながら、良く食べて良く飲む。
若いって良いなぁ。
相葉さんは今でもこんな感じだけど。笑
でも、やっぱり大人の色気ってのが相葉さんにはあるけどね?
こいつらはまだまだガキだな。
「ニノくん、質問!!」
N「なに。」
「恋人いますか?!」
「おお!良い質問!!」
N「はぁ?」
せっかく先輩と飲んでんだから、仕事の話になると思ったのに。
恋人の事なんか聞いてどうすんだ。
N「・・・いるよ。」
「うわ〜!!やっぱりいるか〜!!」
「こんだけ可愛いもんな・・・」
「分かっててもショック・・・」
N「・・・」
何でみんな落ち込んでるんだ。
N「てかな、先輩に向かって可愛いってなんだよ。
俺もうおっさんよ?
お前らといくつ離れてると思ってんだよ。」