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欲望ベイベー

第8章 急下降。




A side



参ったな・・・。
共演者やスタッフの人たちと訪れた初めて来る店。
なかなか雰囲気の良い所だし、今度にの誘って来ようかな、なんて考えてたら。



にのちゃん居るし。



しかも、イケメンに囲まれてるし。



しかも、若い男ばっかりだし。



結構離れた所にいるけど、俺のにのちゃんセンサー舐めんなよ。
すぐ分かったぞ。



俺に返信もしないで、何で若い男はべらせて飲んでんだよあいつ。



にのがあんなガキ共を本気で相手にするとは思えないけど・・・
本気じゃないなら都合が良いのかもしれない。



まさか、あの中に浮気相手が・・・?



「相葉さん、何飲みますかー?」



A「え、ああ・・・」



いつに間にか両隣に女の子が座っている。
やたらと近い距離にウンザリした。



最近多いんだよね・・・



「相葉くんモテモテだねー!」



「羨ましい!」



年配スタッフが口々にからかってくる。
なんなら代わってほしいよ。
俺この子達にモテたって嬉しくもなんともない。



適当にニコニコと笑ってやり過ごす。
疲れるなぁ・・・



「ね、相葉さんの彼女って、どんな人なんですか?」



A「んー、内緒だよ。」



「え〜、聞きたい〜。
可愛い系?美人系?」



そんなの聞いてどうするんだよ。



「確かに、相葉くん恋人の話ってしないよね!
ラブラブなんだろ?」



「溺愛してるって噂は聞いてるよ〜!」



スタッフの言葉を聞いて隣の子が口を尖らせる。
悪いけど、俺に君の付け入る隙なんか無いよ?



A「皆に話すのが勿体無いくらい、溺愛してますよ。」



「おお〜!!」



「よっぽど可愛い子なんだろうなぁ!」



そりゃ可愛いよ。
見た目だけじゃなくて、性格だってラブリーなんだから。



・・・今は男遊びしてるみたいだけど。





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