欲望ベイベー
第8章 急下降。
「そんな可愛く膨れないで・・・
だって、相葉さん俺らに隠す気無かったんですよ?」
「完全に目が
“ 俺のモンに手出すな”
って言ってましたよ!」
「好きにしろってニノくんに言ってたけど。
俺らには手出したら殺すって目だったよな。」
N「・・・」
本当かなぁ。
でも、あんな怒り方見たこと無いから・・・
相葉さんのとこ行くのちょっと怖い。
そっと相葉さんの方へ目を向けて、驚いた。
N「・・・いない。」
「えっ?」
相葉さんと一緒に来たグループはまだいる。
でも、その中に相葉さんはいなかった。
帰っちゃったんだ。
ホントに置いていかれちゃった。
「ニノくん、追いかけましょう!」
N「え、やだ・・・」
だって、相葉さんは怒ってるし浮気してるし・・・
「この場合仕方ないよな?
“ ニノくんにむやみに触れない”
って掟もあるけど・・・」
「親衛隊の名にかけて、ニノさんの幸せを守るためだ!」
N「は?おい、ちょっと!!」
ガバッと抱えられてBARを飛び出す。
うう、飲み過ぎてんだ、あんま揺らすな・・・
抵抗したいが、正直暴れる元気が無い。
「吐きそうな時は言って下さいよ?!」
N「吐くかバカ・・・
でももっとユックリ走れ・・・」
「無理っす!」
最悪・・・
なんか、人生で1番不幸な日かも。
明日から俺どうすれば良いんだ。
N「相葉さんナシじゃ生きてけない・・・」
「じゃあ仲直りしないと!」
いつの間にかタクシーを止めて、中に押し込まれた。