欲望ベイベー
第2章 そばにいたい。
N「言っとくけど。
最近俺すげぇ気を付けてるんだからね。
飲みに行っても酔っ払わないし、二次会も行かないし。」
O「へぇ。」
皆のアイドルにのちゃんが最近冷たいって、まわりが嘆いてるんだから!
N「むしろ、相葉さんの方が危ないよ・・・」
最近ノリに乗ってる相葉さん。
各方面から引っ張りだこで大忙しだ。
当然仕事関係での付き合いも増えるわけで・・・
2人で過ごせる時間は前より減ってしまった。
N「あからさまに色目使ってくる女も腐る程いるし。
後輩にもすげー懐かれてるし。」
O「でも、そんな心配してねぇだろ?」
N「・・・・・。」
相葉さんは優しい。
俺が不安がるだろうからって、ラブラブな恋人がいると公言してくれたのだ。
業界では、相葉雅紀には溺愛しているお姫様がいると広く知られる事となった。
『恋人が心配するからって、飲み会も早めに切り上げられて助かってるよ。』
なんて笑って話してくれる相葉さん。
1週間に1度は俺の家に帰って来てくれる。
夜遅く帰ってきて朝早く出掛ける事が多いから、殆ど一緒に居られないけど。
それでも、俺との時間を大事にしてくれるのが嬉しかった。
それだけじゃない。
忙しい合間をぬって毎日メールをくれる。
どんなに遅くなっても仕事が終われば電話をくれる。
疲れてるだろうし無理しなくて良いって言えば、
『悪いけど、この電話は俺の癒しだからやめられない!
にのちゃんも眠いだろうけど俺のワガママに付き合って!』
なんて言うんだもん。
ホントは俺のためだって分かるから、
切ない程胸がキュンとなった。
N「俺、超愛されてるよね。」
O「ソウデスネ。」
N「もう!ノロケてるんじゃ無いんだって!」
O「じゃあ何だよ?」