欲望ベイベー
第2章 そばにいたい。
今日は朝から5人揃っての雑誌撮影。
シンプルなシャツを着ている相葉さんは超カッコ良かった。
肘まで捲った袖と、ふたつ目までボタンをはずした胸元に男の色気を感じる。
昔からスタイルが良いんだ。
何を着ても似合っちゃうんだよなぁ・・・
A「にのちゃん可愛いね。
ピンクのストール超似合ってる♡」
視線に気付いた相葉さんが、
俺の衣装のストールをつまんで引っ張った。
大判のストールがひらりと揺れる。
N「やめなさいよ、崩れるじゃん。」
構ってくれるのが嬉しいけど、
今はスタッフもいる。
嵐としての二宮和也でいないと。
A「くふふっ、冷たいなぁ。」
楽しそうに笑って、俺から視線を外す。
やだ・・・寂しい。
ふと、相葉さんのサイドの髪が少し乱れている事に気付いた。
N「・・・髪、」
A「え?」
N「セット、崩れてんだよ。」
俺が手を伸ばすと、相葉さんが少し屈んでくれる。
サラリと撫でて整えてやると、近い距離のままニッコリと微笑まれてドキっとしてしまった。
A「ありがと!
にのちゃん優しーね♡」
N「別にっ・・・
俺の隣で変な頭でいられたら気になるから・・・、」
A「ウソ、そんな変だった?」
まさか。
乱れた髪してたってすげーイケメンだよ相葉さんは。
A「あ、にのちゃんも髪・・・」
N「へ?」
ふわっと相葉さんの大きな手が俺の頭に触れる。