無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

クロゼットを探ると、先日俺が蹴飛ばしたダンボールがそのまま押し込んであった。
中身もそのまま。



もうアリスで良いや。
色々見たってよく分かんないし。



N「・・・げ。」



中の小袋から衣装を取り出して、若干後悔した。


フリルいっぱいの水色のワンピース。
パフスリーブの袖に、後ろには大きなリボンが付いていてものっすごく可愛いデザインだ。



N「丈が短くないか・・・？」



レースがたくさん付いたスカートはビックリするくらい短い。



ワンピースと一緒に入っていた黒と白のしましまのニーハイも、太もも部分にレースが入っている。



不思議の国のアリスって膝丈のシンプルなワンピースに白タイツじゃなかったっけ。



あ、そうか。
これは変態の国のアリスだった。



これは無理かもしれない。



変態アリスを放って他の衣装を物色してみたが、どれも異様にスカートが短い。



N「相葉さんの性癖を垣間見た気がする・・・」



仕方ない・・・
ここで時間を無駄にするのもイヤだ。
どれもミニスカートなら、気に入ってると言っていたアリスにしよう。



N「・・・とりあえず、試着してみよ。」



仕事でも女装はした事がある。
ドラマでメイドになった事もあったしな。
慣れたもんだよ。



そう自分を励ましながら、フリフリのワンピースに袖を通す。