欲望ベイベー
第12章 Nino in Wonderland♡
A「くふ、かわいー♡」
小さく呟く声が聞こえた。
撮った写真をチェックしているらしい。
A「はぁ・・・何でこんなに可愛いんだろう・・・」
こいつ大丈夫かな。
自分の恋人に若干引きながら寝たフリを続けていると、頭をふんわりと撫でられた。
その手が、ホントに優しくて愛に溢れているもんだから・・・
出血大サービスだよ?
N「うーん・・・」
寝返りを打って、くるまっている布団をはだけさせる。
足で布団を挟み込むようにすれば、相葉さんの大好きな俺の白い太ももが良く見えるだろう?
ほら、背中のラインも、腰のくびれも・・・
どうだ、こんなシャッターチャンス、なかなか無いだろ。
A「・・・やば、エロい!」
カシャっ。カシャっ。
シャッター音が続くと、まるでヌード撮影でもしているような気分になってきて、笑いがこみ上げる。
布団をぎゅっと握って顔を隠したけど、こみ上げる笑いに震える肩。
A「・・・・・・・・にの?」
恐る恐るといった様子で声をかけてくる相葉さん。
ふふ、俺が怒ると思ってんだ?
N「ん・・・あいばさん・・・?」
目を擦りながら、さも今起きたかのような声を出す。
A「あ、ゴメン、起こしちゃった?」
さっとスマホを隠して、俺に微笑む。
バカめ。
バレバレなんだよ。
N「・・・ん、」
相葉さんの胸に擦り寄って、さっきの寂しさを埋める。
A「甘えん坊だなぁ、にのちゃんは♡」
ぎゅっと俺を抱きしめて、髪にキス。
相葉さんの冷たい手が背中に触れて、ドキっとした。
キュンキュンが止まんない・・・
写真は大目にみてやるよ。
だから・・・
N「あいばさん、キスして・・・?」
A「可愛い、にの。」
ずっとずっと俺を可愛いって言ってね?
いつだって俺の事だけ考えてて。
こんなワガママ、言えないけど。
そうだ、今度俺も相葉さんの寝顔を撮ってやろうかな。
すっごいエッチなやつ。
甘いキスに蕩けながら、密かにヌード写真の仕返しを決意した。