欲望ベイベー
第12章 Nino in Wonderland♡
結局、コーヒーを淹れてすぐにマネージャーから1分前コールがきた。
熱い熱いと言いながら急いでコーヒーを飲み干して、2人揃って玄関を出る。
昨日から持ったままの相葉さん家の鍵で、俺が施錠をした。
ん、と差し出された相葉さんの手を見て少しムッとする。
良いじゃん、コレちょーだいよ。
A「こら、鍵無いと今日俺家入れないじゃん。笑」
N「・・・・・。」
ぎゅっと鍵を握って、相葉さんを睨む。
A「またにのが待っててくれんの?
それとも、俺がにのん家行く?」
どっちでも良いけど・・・
俺はコレが欲しいだけ。
くふふっと笑った相葉さんが、俺の頭を引き寄せてこめかみにキスをした。
A「良いよ?欲しいならあげる・・・」
N「あっ・・・」
耳元で低く囁かれて、つい甘い声を出してしまった。
慌てて口を塞ぐけど、そんなもん意味無くて。
A「にのちゃん、ココ外だから。
エッチな声出さないで?」
笑いを堪えながら、嬉しそうな顔をしている相葉さん。
なんだよ、余裕ぶってムカつく。
文句のひとつでも言ってやろうとした時、
相葉さんが真剣な表情で見つめてくるから何も言えなくなってしまった。
A「にの・・・」
N「・・・はい。」
少し緊張してる様子の相葉さんは、すごく男っぽい目をしていて・・・
なに?なにを言うの?
ドキドキと忙しなく動き出した胸をきゅっと握って、相葉さんの言葉を待つ。