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近親相姦に立ち会うことになるなんて

第1章 天使を全裸にする

とりあえず、良子さんの手を引いて、ベッドに誘導する。
この“こわれもの”の裸の天使を正しく壊すには、どんな姿勢がふさわしいだろう。
……なんて、考えるまでもなかった。
良子さんは右を下にして、横たわった。
すぐに全裸の彼(兄)がおおいかぶさる。

私は、二人の上にシーツをかける。

二人の裸体が隠れると、ビキニという、裸に近い私が残される。
なんか笑ってしまう光景だった。

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兄と妹。
息はあっている。


全身を責められながら、良子さんはうっとりと目を閉じている。

AVの撮影現場みたいになったらどうしようと思っていたのは杞憂だったか。

──いや、そうでもない。かわいい声であえぎ始めた良子さんが上になってしまっている。

おまけにシーツがずり落ち、かわいいお尻が丸見えになった。
シーツを直すヒマもなく、もっと淫らな形になった。

完全な騎上位。

もはや結合しているのではないかと錯覚するほどだった。

「タツヤ、ちゃんと組み敷きなさい。これじゃ入らないよ」

わー、なんてはしたないアドバイス。

結局、私が良子さんの両肩を引いて、そっと後ろに倒した。

同時に、正座しているような足を彼がつかみ、優しく伸ばしながら、開いていく。
恋人同士の連携プレイが成功し、全裸の天使は最終の形にされた。

「ああ、とうとう、私……」
あえぎ声にまぎれていたが、良子さんは確かにそう言った。

そうよ。

あなたは壊されるの。
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