誰も見ないで
第6章 キスの次は
俺がそう言うと紺野君が顔を真っ赤にした
「今までも、気になってたんですか……?」
「……あ……」
言うつもりなかったのに
「……ごめんね、変態みたいで嫌だよね」
「そ、そんなことないです。これからは気になったらその分たくさん……キス……してください……」
あぁもう
なんでそんなこと言うんだろ
かわいくて
どうしようもない
「紺野君、だいすき」
俺がそう言ってちゅ、とキスをすると紺野君は驚いて、恥ずかしそうにして
「僕も、だいすき、です」
とキスを返してくれた
2人でまた照れ笑いして、俺は自分の下半身が大変なことになってるのに気づく
「あ……」
「?」
「どうしよう……もうこんなになってる」
昨日と同じように膨れたズボンを紺野君も見た
「あんまり見ないで」
俺が隠すように膝を立てて体育座りみたいな格好になると、紺野君は恥ずかしそうに俯いて
「僕も……同じようになってます」
と言った
俺の喉が生唾を飲み込んでコク、と鳴ったのがわかる
俺ほんと、変態みたい
視線を紺野君の顔からじわ、と下げて俺が隠したところと同じところを見た