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誰も見ないで

第6章 キスの次は


脱がせるとかはなんとも思わない
どころか、もっと見たいって思うくせに自分が脱ぐってなると恥ずかしいのはなんでだろ

でも、紺野君の身体で俺がこんなに欲情したから紺野君も俺の身体見て少しでもえっちな気持ちになって欲しい

そんな自信、さらさらないんだけど


シャツのボタンを全て外してベッドの下に落とすと、紺野君が俺を上目遣いで見上げた


「触っても……い、ですか?」


俺がいいよ、と頷くと紺野君の小さな手が恐る恐る俺の方へと伸びてくる

その手がぺた、と俺のお腹に触れた


心臓がどきどきして壊れそう


でもゆっくり撫でられると擽ったくて声が出るかと思った


「渡辺君って、スポーツとか特に何もやってないですよね?」
「うん。体育ぐらい」


俺が答えるとなんだか不満そうな紺野君


「?」
「どうしてこんなに違うんでしょう。渡辺君のお腹は薄っすら筋肉がついていて硬いのに、僕のはこんなで……」


そう言われて、つい笑いそうになってしまった


かわいい
そんなこと気にしてるの


「俺も筋肉なんて殆どないよ」
「そんなことありません。ほら、ここにちゃんと筋肉の割れ目があります」


尚も不服そうな紺野君は指で俺のお腹をなぞった

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