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誰も見ないで

第10章 同棲


「あ……っあぅ、も、だめ……出ちゃ、う……ふぅぅ……ぅ」



瑞稀君の腰が俺の方に昂りを押し付けるみたいに動くのがやけに厭らしい


俺も、もう出る


「……っう、ん、んむ……!!!」
「ん、んー……っ!!! ん、ん……ん」


そして俺たちは同時に俺の手の中に白いものを出した


直前で一応キスはしたけど、瑞稀君の声誰かに聞かれたししてないよね


「はぁ……っ、はぁ、はぁ……」
「大丈夫? 瑞稀君」


大汗をかきながら肩で息をしている瑞稀君


汗、拭いてあげたいけど
俺の手が塞がってて……


片手は瑞稀君が落ちないように支えてて、もう片手は俺たちの出したのでベタベタで

触りたいのに触らない


すると瑞稀君が持ってきていたカバンをゴソゴソ漁り始めて


「!」


取り出したハンカチで俺の額に滲んだ汗を拭き取ってくれた

顔と、それから首まで
しっかり汗を拭ってくれた


「ありがとう」


とお礼を言うと、疲れたみたいでへにゃっと柔らかく笑った


「疲れちゃったね」


その笑い方かわいい


俺は瑞稀君の鎖骨のあたりにこつん、と額をつけた


「ごめんね。こんなところで」


我慢できなかったから、なんて言い訳にならないよね

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