誰も見ないで
第13章 好きになんて(サイドストーリー2)
ズル、と引き抜かれる瞬間に背筋がゾクゾクするのは拒否反応か
それとも、快感を感じているからか
「……っふ、ん……ん、んー……」
ゆるゆる前を擦られながら中で指が動くのを耐える
「……痛くないか?」
こんな時に気にするなよ……っ
さっきまでどれだけ嫌だって言っても聞かなかったくせに
そんな風に思って相原大和の言葉を無視していると、指は中に入れたまま身体だけさっきの俺に乗っかるような体勢に戻った
そしてそのまま顔に浮かんだ汗を吸うように何度か口付けられる
その間も指は微かに動いているから、俺は噛み殺しきれない声を近くで聞かれることがきつい
しかも気付いたらいつの間にか指増えてるし!!!
今何本だよこれ……!!!!
さっきまで拒否反応かとか考えてたけど、今や感じるのはもう快感だけ
数本の指で中をかき混ぜられて、中途半端に舐められて反応だけさせられた俺の中心が疼く
チラッと一瞬見た自分の腹の上に蜜を垂らす姿に耐えられなくて、もうそっちは向かないと心に決める
「っふ、んんん! ん、」
「ここ? ほら」
「や、め……っひ、ぃん、ん」
知識だけあった前立腺に指が掠って高い声が上がった