テキストサイズ

誰も見ないで

第15章 そんな時期


1枚目はただの保健だよりで、保健室の先生からみんなに注意することが書かれていた

そんな出だしだったので、完全に気を抜いて2枚目を受け取って


「……っ」


心臓が固まったみたいな、苦しい感じになった

他のクラスメイトの人たちも、「えー」「やだー」と声を上げている

というのも当然で、配られた紙には『進路調査票』と書かれていた


進路
そっか

そうだよね


2年生の冬
大学に行くなら来年には受験に備えて色々準備し始めないといけない


「そろそろお前たちも考えなきゃいけない時期だ。進学か就職か、そしてどこに進学するか就職するか」
「先生早いよー」
「進路を決めるのに早すぎることはない。当然1年間色々悩んで貰って構わないが、おおまかな方向性だけでも決めないと本当に希望する進路には行けないからな」


それから先生は僕たちの高校の生徒が主に選ぶ進路や今後の流れを説明してくれる


進学率が高くて
進学するなら受験勉強を早めに

就職なら、高校に来てる求人を見て見学に行って面接


頭の中がぐるぐるする

自分がどうしたらいいのかわからない


湊斗君はどうするんだろう


こういう時人のを参考にしたりするべきじゃないってわかってるけど

どうしても気になる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ