
誰も見ないで
第18章 最後の
かわいい
子供みたい
「楽しかったね、瑞稀君」
「うん! でも湊斗君にあんな才能があったなんて思わなかったな」
「俺も、射撃とかあんなに得意だと思ってなかった」
的の中央に近いほど点数の高いシューティングゲームは、球が出ているわけでもないのに何故かちゃんと点数が加算されていて
「おめでとうございます! 新記録更新です!」
アトラクションを終えて出ると、スタッフの人に声をかけられた
「記録を更新された方にはこちらプレゼントしてるんです。どうぞ、おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます……」
「では引き続き園内をお楽しみください! いってらっしゃーい」
明るく送り出された俺たちが手土産に貰ったのは
「……ぬいぐるみ?」
「そうだね」
「この遊園地ってマスコットキャラなんていたの?」
特に何の特徴もないテディベアだけど、遊園地に関連のあるもの?
「ううん。その子自体がマスコットキャラなんじゃなくて、その子はマスコットキャラが作ってるぬいぐるみだね」
マスコットキャラがぬいぐるみを……?
全く知識のない俺が頭にハテナマークを浮かべていると、瑞稀君がマップを取り出した
