誰も見ないで
第19章 誰も見ないで
俺の上に乗ってる瑞稀君がまだ赤い顔で俺を見る
気づくよね
「ごめ……っ、なんか、止まんな……っい」
瑞稀君の中に入ってる俺のは、まだビクビク震えて瑞稀君の中を汚している
なんでこんなに長く出るんだろ
って自分でも不思議なぐらい
ぴゅ、ぴゅ、って
出てる
ずっと続く気持ち良さが心地よくも、苦しくもあって顔を歪めていると
「……」
ずっと俺の顔を眺めていた瑞稀君が
「……っあ、んん……」
と突然声を上げたかと思ったら、俺の手の中に再び温かい感触がした
「あれ……?」
「ごめ、なさ……っ」
漸く射精がおさまった俺が手の中の感触を確かめながら呟くと、余計に顔を赤くした瑞稀君がわたわたと焦っている
「湊斗君の顔、見てたら……なんか……っ」
そしてぽすん、と俺の胸に顔を埋めた
「僕、緩くなっちゃったのかな……こんな……見てるだけで、なんて……」
耳まで赤い瑞稀君の言い方に、胸がぎゅっと締められた気がする
緩くなっちゃったって
なにそのえっちな表現
俺は少し頭を起こして瑞稀君の髪にキスをした
「じゃあ、本当にそうなっちゃったか、試してみる?」