誰も見ないで
第4章 真実と真実
湊斗と分かれて、いつもより数分遅く教室に入った
紺野君の寝顔眺めるタイムが短くなっちゃう
なんて考えながら急いで来たんだけど
あれ……?
今日、いない
どうして
体調悪くしたかな
いや、ただの寝坊かもしれない
とりあえず自分の席に座って教科書とかノートとか眺めて、携帯にメールが来てないか確認して
待ってみてたんだけど
「おはよー」
「おはよう」
他の人達が登校してきてしまった
今日休みかな
ほんとに体調崩してたら、明日遊びに行けない?
でも、そんなことより体調崩してたらそっちの方が心配だよ
でもまだ登校時間まで時間あるし
「今日は遅いの?」とかたくさん連絡したらウザいかなぁ、とか考えて携帯を見ながら我慢
でも、結局紺野君は来ないまま担任の先生が来てしまった
「席座れー。朝のHR始めるぞ。今日は……っと、紺野が休みか。珍しいな。他はいないな」
紺野君……ほんとに休み?
でも先生の言い方からして学校に連絡が来てたりするわけじゃないんだよね
俺は急に心配さが増して心がざわざわしてきた
HRが終わって先生が教室から出ると同時に俺は携帯を取り出す
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える