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Dream Kissと過ごす誕生日

第1章 Dream Kissと過ごす誕生日

「着いたよっ」

 苺ちゃんがとびきりの笑顔で言う。

「LIVE STUDIO……Sky Moon」

 由良は途切れ途切れに看板を読む。

「そっ、Dream Kissの特別貸切LIVEです!!」

 真一が言う。

「有名人気バンドがんなことで休みとってええんか?」

 優也がつっこむ。

「……仕事、溜め取りしてきてるから……大丈夫」

 奏華が答える。

「んなことって酷いですよ」

 優美さんが優也に注意する。

「あ……ごめんなさい」

「んじゃ、入るか」

 悠がそう言うとみんなスタジオに入る。

「広~い」

 由良は、はしゃぐ。

「んじゃ、どこでも座ってな」

 琉依が由良と優也に言う。

「「は~い」」

 私は優也と同時に言うと最前列の真ん中に座る。

「んじゃ、行くよっ」

 苺が言うと音が始まる。

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