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ファンタジー短編集

第3章 マジカル☆乙女パワー全開

「くっ……中々、やるな」

「そっちこそね」

 魔法がうまく使えず、決着をつけられない。

「あっ……」

 ぱきっと音がすると同時に杖が折れてしまい、わたわたする。

「今だ!」
 
 シェリスは好機とばかりにあたし目掛けてまっしぐらに突進してきた。

「クリスティーネ危ないっ! Break!」

 そう声が聞こえたかと思うと剣が粉々に砕け散ってしまった。

「ギャー」
 
 シェリスは剣の悲惨な有様に叫んだ。

「えっ?」

 あたしは声のした方を向く。
 

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