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ファンタジー短編集

第5章 夢の中の少年

「由羅さんは、それでも死にたいか?」

「え?どうしてわかったの?」

「死んでから生きてる人の心が分かるようになったんだ」

「そか。でも、もう帰るよ。なんかレンの話を聞いて自分の悩みがちっぽけに思えた」

 私はレンに笑顔を向けた。

「由羅さん、ありがとう。僕も帰れるみたい。空に。

由羅さんをきっと待ってたんだね。由羅さんを救うために」

 レンは一気に言うとキラキラと空に消えていった。





 そこで私の目が覚めた。

「よし」

 私は、気合いを入れ久々に部屋の扉を開けた。

「おはよう!」

 今日からまた私の現実(リアル)が始まる。

End

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