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君の声 君の言葉~あの日の記憶~

第1章 君の声 君の言葉~あの日の記憶~

「でも……苦しかったんだ」

 ネガティブな私……。

「辛いときは、俺に当たってくれていいから。全部受け止めるから」

 その言葉がどんなに嬉しかったか……。

「ありがとう……」

「だから……死ぬとか終わらせるとか言わないで。ゆらには、俺がいる。一人じゃないから」

 嬉しかった。初めて言われた。

「うん……わかった」

「自分を責めないで、ゆらはゆららしく生きて。辛くなったら甘えてな」

「うん……」

 その後、彼はたくさん楽しい話をしてくれた。

「へへっ」

 私は、笑った。

「ゆらは、やっぱ笑ってるほうが可愛い。んじゃ、元気なったみたいだし切るね。今から塾行ってきます」

「ありがと……またね」

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