テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第28章 BLUE BIRD


『~もしもし?あぁ…あぁ…大丈夫

間に合ってるって、いらねぇから

あぁ……あぁ、じゃあな』




ブツッ




実家からの電話を

ぶっきらぼうにブチ切る








『・・・ハァ』





ゴロン……





段ボールが半端に散らかった部屋で

大の字に寝転んだ








〃いよいよ・・・今日〃





頭に浮かびかけた自分の言葉を

振り切るように掻き消した








『・・・寝よ』








昼間っからダラダラと寝過ごす






・・・のにさ









『ぴんぽぉ~~ん・・・?』








『・・・』






は・・・?







『コンコ~~ン?・・・』









『・・・』









『もしもぉ~~し?』










『・・・っ、チッ』











『いくら腐った〃男の独り暮らし〃でもさ

カギどころかドアまで開けっ放しは

やり過ぎじゃない~~?』










〃・・・〃









『何しに来たんだよ・・・真白(マシロ)』










ドアの前には

得意のゲリラ訪問してきたらしき

呆れ顔をした妹が立っていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ