かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第6章 マリアの日記・・・
20□□年 ◯月△日
言うことなくなると
「出ていけ」が始まる。
またか。慣れてきちゃった。
『・・・』
分厚いその手帳は
マリアの・・・日記だった。
まさか・・・
まさか・・・
嫌な予感と
読んではならない
という制御本能・・・
その狭間で戸惑いながら
俺の目は
その手帳に釘付けになった。
ペラ・・・ペラ
落ちて開いていたページは
おそらく最終ページ
今日の……ページ。
俺が風呂にいる間に
マリアはこれを書いていたんだろう。
ペラ・ペラ・・・ペラペラ
『・・・』
ペラペラ・・・バサバサっ
バサバサ・・・
バサバサ・・・バサバサっ
見てはダメだ。
色んな意味で……。
そんな思いとは裏腹に
俺の手は
分厚いその手帳を
ひたすらめくり続けていた。
『どんだけ……あるんだよ』
分厚さに、驚く。
分厚さ・・・というのは
それは月日だ。
その年月に……驚いていた。
一冊の手帳に
細かに細かに…びっしりと
その一番はじめの日付は
およそ6年も前だった。
まさか・・・
まさか
言うことなくなると
「出ていけ」が始まる。
またか。慣れてきちゃった。
『・・・』
分厚いその手帳は
マリアの・・・日記だった。
まさか・・・
まさか・・・
嫌な予感と
読んではならない
という制御本能・・・
その狭間で戸惑いながら
俺の目は
その手帳に釘付けになった。
ペラ・・・ペラ
落ちて開いていたページは
おそらく最終ページ
今日の……ページ。
俺が風呂にいる間に
マリアはこれを書いていたんだろう。
ペラ・ペラ・・・ペラペラ
『・・・』
ペラペラ・・・バサバサっ
バサバサ・・・
バサバサ・・・バサバサっ
見てはダメだ。
色んな意味で……。
そんな思いとは裏腹に
俺の手は
分厚いその手帳を
ひたすらめくり続けていた。
『どんだけ……あるんだよ』
分厚さに、驚く。
分厚さ・・・というのは
それは月日だ。
その年月に……驚いていた。
一冊の手帳に
細かに細かに…びっしりと
その一番はじめの日付は
およそ6年も前だった。
まさか・・・
まさか