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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第6章 マリアの日記・・・

◯月□日

「お前と違ってオレは外で働いてる」

「同じように◯時間、働いてみろ」

「それができないなら偉そうな口を叩くな」

「昼間ゴロゴロ寝てるんだろう」



理不尽だと、思ったらいけないの?
私が……わるいの?








◯月△日

「誰のおかげでここに住めるんだ?」

「気に入らないなら勝手に出ていけ」

「田舎にでもとっとと帰れ」


自分の非は絶対に認めない男。
都合が悪ければすぐにこれ。

私が逃げられないと思って…
親も近くにいない、頼れない
私が何もできないと思って

卑怯者。







◯月□日

風邪を引くからお風呂に入って
ちゃんとベットで寝てと言ったら
「オレは疲れている」の一点張り。

こういうだらしなさとか
子どもなところ、疲れる。

挙げ句にキレて
キレイにしたばかりの布団を
投げつけてきた。

疲れていると思ったから
干したばかりの、あったかい布団で
休んで欲しいと思ったのに。

それが、どうして
私に暴言吐かずにいられないのかな。
ひどいよ。





◯月×日

義母の事を相談したら
「お前がただ意地悪な目でお袋をみている」

…そろって私を悪者にしていれば
それでいいのね。

所詮、他人だね。












書かれていていたのは

マリアが夫に言われた
理不尽な暴言の数々……

それに対して思ったことや
悲しい気持ち


そして中には

深刻な…

俺の想像しえなかった

本当にデリケートな悩みだったりが

ズラリと並んでいた。



ペラペラ・・・ペラ

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