テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第8章 ゆるされぬ想い・・・

『お待たせ…ありがとう』




マリアは大きめのバックを手にして
車に戻ってきた。





『着信履歴も消してきたから安心して』






『・・・』

『そこまで…神経質に気の回る人じゃ
ないとは思うんだけど…念のため』










マリアは用心過ぎるほど用心していた。







俺の家に戻って
マリアは慌てて詰め込んだ荷物を
整理する。


荷物の中には・・・もちろんあの手帳。








一息ついてマリアをコンビニに誘った。



『この道、緑多くて気持ちいいね?♪』



『あー、これ新発売のだぁ!』



『ねぇねぇ、ゆぅちゃんこれ好き?
半分こしようよ?』







リラックスした状態だとさ

ホントに…


無邪気とか言っていいのか
わかんねぇけど?



ただの、明るい女の子・・・



可愛いやつなんだよな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ