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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第8章 ゆるされぬ想い・・・

『ぁの、ゆぅちゃん?
ルールっていうかね・・・』


『(笑)なんだよ?まだその話か。
なんかあるなら言えよ。
べつに遠慮しなくていいから』







『ルール…~じゃなくて私・・・
役割がほしいの』





役割・・・?






『ゃ…私なにも役に立てることもないけど
なにもせずに、ただ置いてもらうのは
やっぱり…心苦しいんだ』







なるほど・・・

何を言い出すかと思えば
そういう事が言いたかかったのか。






『律儀なやつ…』


『ふ…ふつうじゃ…?』






『マリア仮にもケガしてんだから
あんま…無理するな。

って言うか、自由にしてろ
それがルールだ』








『ゆぅちゃん・・・』




『~・・・』








『キッチンとか借りてもいい?』


『おお』






『洗濯機も…』


『おお。てか…必要だろーが(笑)

家のモンはなんでも使っていいぜ』







『ありがとう・・・』








『気楽に・・・肩の力ぬいて
楽勝でいこうぜ?

ちと男運なかっただけだろうが

間違ったら…
やり直しゃいいじゃねぇか』





『・・・』







『マリアの・・・

あんたの…犠牲にしたもんは
そんな語れるモンじゃねぇだろうけどさ

人生、まだまだこれからだろうが…
落ち込むなよ』




『ゆぅちゃん・・・』





あ~~


なんか…言っちまったぜ・・・。







『ゆぅちゃん・・・なんか

仙人みたいね』






『は・・・?💧;』







『心が広いってこと』







まぁ…そゆことに


しとくか?



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