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『私と…いる、というのは
そういうことだと思う。

世間体とか…体裁とか
それだけじゃない。

〃関係ねぇ〃・・・なんて話では、ない

〃関係ある〃んだよ・・・』




マリアは目を反らさずに
俺を見て話し続けた。






『あなたや、私が良ければ
それで良いってことは…ない

ホレたハレた…じゃ済まない

好きだ・嫌いだ…くっついた・別れた
って、それが出来ない。


昔とちがう
現代であっても
誰もが・・・

私が…好きな人を
好きと言っていいわけじゃない。



それが・・・結婚

それがあるから…できない』











マリアは真面目なヤツだ。


バカが付くくらい







結婚してても遊ぶやつなんか
ゴロゴロいる。



平気で浮気するヤツも
結婚、離婚
繰り返すヤツも




だけど

俺は遊び相手が欲しいんじゃない。





マリアを・・・

好きになった・・・。





好きになった人と


一緒に生きたいと思った・・・。





それだけなら


どこにでもある…普通の恋愛。






結婚・・・


結婚という名の鎖が
マリアをがんじがらめて
縛り付けている。






離婚さえ成立していれば・・・





自由になっていれば


マリアの答えは


もしかしたら違っただろうか？





せめて・・・自由になったマリアと
出逢えていれば・・・




あの人より先に

マリアと出逢えていれば・・・







叶いもしないことばかりが
頭をめぐる










嫉妬に狂うくらい・・・

お前を好きになっちまった俺は

どうすりゃいいんだよ？










なぁ・・・なんでマリアは



自由じゃないんだよ・・・