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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第13章 望んでも・・・良いの?


『ぷっ・・・なんだそれ~~~?!』



『・・・。・・・??』






俺は

そんな怒りをひた隠して
ごまかすように

敢えて笑い声をあげた。








『ハハハッ!~~~江戸時代じゃ
あるまいしよぉ~~~?!(笑)』



『・・・。・・・』









『・・・俺は現代人だから?(笑)

そんな風にちっとも思わないし

マリアにもっと自由でいてほしいけど?』







『・・・・・・自由?』










『そ、自由・・・!
〃良く〃なきゃさ…意味なくねえ?』





『・・・ぅ…ん』






『マリアが、良いって思えなきゃさ
つまんねぇじゃん?そんなの…

だから…マリアがしたいように
楽なように、でもいいし

もっと自由にしてみろよ?』







『そぅ・・・なの?』







『そうなの(笑)』








『それで…いいの?

そんな・・・の

望んでも・・・いいの?』






選んで良い・・・それを

知らないんだ、マリアは。





『いいんだよ♪…当たり前だろ?
マリアは女の子なんだからさ♪

嫌なことはイヤだ、って
逆に良いことはイイって

マリアが思うように…。
少なくとも、俺は

マリアに…
むしろそうしてほしいけどな?』











『う・・・ん。でも…どうすれば』









『ん~~・・・

自由に・・・動いてみな?

感じるままに』







そう告げて俺は
止めていた指を動かした。




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