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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第14章 薄汚いこと・・・

『ただいま~♪ゆぅちゃん聞いて?

あのネコちゃん
大家さんが引き取ってくれたよ~!

5匹も6匹も一緒だ~って(笑)
ほんと良かったぁ~』




マリアが安堵の表情を浮かべて
帰ってきた。



『ホントか?!良かったな!

てかすげぇな6匹って(笑)』







・・・ゴクっ





そして俺は…ケツポケットに
潜んでる〃モノ〃を

マリアに気付かれずに返還する…
そんな特殊任務をかかえている。




どうすっかなぁ…
それらしく、その辺に

ポイっと投げとくか?

いや…マリアはそんな
だらしなく、物を散らかしてないしな



やっぱ、そのランドリーバックに
コソっと…入れるのが…


マリア~~~…早く


そのバックを・・・下ろせっ(汗)



床に…床に置け~~~…




『ゆぅちゃん、お腹空かない~?
半端な時間になっちゃったね

~~が、○△で~・・・でね?』








お・・・お



置いたっ!






あとは……入れるだけっ!



(笑)





『ぁ、マリア…わりぃ
お茶おかわりもらっていいか?』




なんて・・・


背を向けてもらって…


今のうち・・・~








『乾燥してるもんね♪沢山飲んで~

・・・あ!ゆぅちゃん?そう言えば~!』





『・・・っ?!』





振り向くなし!!!




てか、部屋狭いぜ!




もっと…ちと

離れてもらわねぇとなっ





『あ、マリア?そう言えばさ

さっき…ケータイ鳴ってたっぽいぜ?』



わざと部屋の奥…隅っこを指差す。




『えっ?ホント?…うん』




・・・すまんがウソだ。







よし、今度こそっ!






スルっ・・・




ケツポケットから
パンチィを…抜き取りぃの







ササっ・・・









よっ…







しゃああぁぁぁああぁ~~~!!!






ミッションクリアだぜっ!!!





(笑)








・・・バカか俺は。






なんか・・・疲れたぜ。

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