かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第14章 薄汚いこと・・・
『洗濯機いらねぇのか?
買ってやってもいーぞっ??』
『ぇ?いいよぉ?!そんな
ランドリー近いし。不便してないから』
『引っ越し祝い…に』
『ケータイもらったばっかだよ?(笑)
ふふ…どしたのゆぅちゃん?』
『取り違えたりとか、それこそ
知らねぇオッサンのパンツなんか
入ってたら…最悪だろうが!?』
『ぷっ…それは、申し訳ないけど
放置させてもらうかもしれない(笑)』
お前ならそうだろうがな
逆なら、持ってっちまう輩も
いるかもしんねーだろぉがっ!!
『・・・まぁ、とにかく
何に置いても、注意しろよマリア?
女の一人暮らしなんだからよ』
『ふふっ、ゆぅちゃん…
お父さんみたい~(笑)』
『笑い事じゃねぇっての……っ』
『ん…。はぁい・・・。
ありがとう、…ゆぅちゃん?
どしたの?今日は、なんか
コワイ顔して』
『え・・・?』
なんか・・・俺
一人でピリピリし過ぎてる…?
『ま…でもご近所とも
上手くやってるみたいだし?
セ○ム代わりの大家もいるみたいだし
安心してるぜ…』
『ふふ…うん!大家さんはよく会うし
お話もするよ♪
ホント良い人なんだぁ!
ご近所…は~…
まだ、あまり認識ないけどね』
『へぇ?…さっき隣の人、会ったぜ?
マリアによく会うって…』
『お隣?…ん~~・・・お隣さん?…ぇと』
『ぁ、えーと…若い男の・・・
関西弁の・・・』
『あ…、あぁ~…お隣だったんだ?』
???
『コインランドリーで良く会うって
言ってたぜ?』
『そんな会ったかなぁ?
ん、まぁ…会えばみなさん
挨拶くらいはしてくれるから
会ってたかも』
・・・?(笑)
マリアが抜けてただけなのか?
(考えられる)
あの人が
「一度会ったら人類みな兄弟」
みたいなタイプなのか(笑)
(文化的なノリもありそうだ)
どっちにしても
あの隣人
ちと気の毒だぜ(苦笑)