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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第14章 薄汚いこと・・・

『っ・・・!』


どん・・・っ




マリアは目の前の男を
突き飛ばして振りはらい

夢中で玄関を目指す。




〃あ…脚が・・・震えて…上手く…〃






ガチ・・・ッ




『やっ・・・!』





ドタンっ・・・





『フフっ…捕まえたで?』




足首を掴まれたマリアが
その場に転倒して

うつ伏せたまま
ズルズルと引きずり戻された。






『ゃだ…っ!…はなし…てっ!』




ドンドン…っ

ジタバタ…




『ハハッ、鬼ごっこするんには
ちぃとばかし狭いでぇ、ここ?

ほな、こっち来てエエ子にしよか!
マリヤチャン』





『いやっ・・・だ…誰か…ぁっ…』






『プっ…笑わしよんなこのオンナ

ほんなスズメみたいなちっさい声で
ピーチクパーチクゆうたかて
誰も来ぉへん!

うるさい大家もさっき出掛けたしなぁ!
あきらめや?!ハハハっ』





〃声が…かすれて…出せない〃




本当に恐ろしい時は
声など出ない…


マリアは無意識に動かせるだけ
足を動かして逃れようとしていた。







『ほらっ…こっちに…っ、来るんや!』


『…っ、いやっ・・・!』





男がベットにマリアを押し倒して
のしかかる。






『や、めて…下さい…っ!お願いしますっ』


『・・・』










ぶち・・・ブチブチっ







マリアの服のボタンが
音を立てた千切られた







『いや…っ、いやぁぁあ~っっ…っ』










『フフン…何を怯えたフリしとんのや
慣れとるやろ?』






『…っ、やめてっ…』







『・・・〃二股〃すんのも

三股すんのも・・・変わらへんやろ?』








『・・・!?』




〃え・・・?〃


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