かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第14章 薄汚いこと・・・
『ん~~…エエ匂いすんなぁオマエ♪
赤ん坊みたいな甘いニオイ(笑)ハハッ
ホンマに人妻なん?』
『やめてっ!はなしてぇっ…!!』
男がマリアのはだけた肌に触れて
気味悪く愛撫する。
『やだぁぁぁあっ…いやっ・・・~やめ
さ、触らないでぇぇっ…』
『フフ・・・アカンでマリヤチャン?
こないな壁のうっすいボロアパートで
そない大声出したら筒抜けや
そんな高い声でピャーピャー叫ばんと…
~静かにしててや?』
ビリビリ…っ・・・ビリーーッ…
『!?………ゃ……っ、……ンっ』
『・・・~~♪』
『うぅ…っ!?…う"~~!!!』
男が突如、ガムテープで
マリアの口を塞いだ。
〃・・・~~!?〃
『なんも悪いようにしぃひんのに…
そんな騒ぐことないやろ~?
大げさやなぁ
エエやん…〃減るモン〃やないし?
ほんの遊びやで?
ケチなオンナやなぁ
オマエみたいなオンナ
何人でも平気でマタ開いとるやろが!』
『う~~っ!!?…んんっ!!…~~っ』
〃最低…ひどい…ひどいよっ…〃
バリ…っ、ビリビリっ・・・
そのまま両手にもテープを巻かれて
マリアの身動きが封じられる。
『う"~~っ!!!…~~っ!!!』
『おぅおぅ♪威勢エエなぁ?!
インコくらいにはなったか?♪
ほんでも
ニワトリくらいにならんと?誰も
助けに来んでぇ~~!ハハハっ
コケコッコ~~ゆうてみ?マリヤチャン!
ハハハハハ~!!』
男がはだけた服の隙間から手を入れて
マリアの胸を鷲掴みした
『んん~~っ!!!…』
マリアは目を閉じ
首をひたすら横に振り続ける
〃やめて…やめて…
狭い世界の私には…戻りたくない
こんな気持ちを…思い出したくないのに〃
固く閉じたマリアの目からは
次々と大粒の涙がこぼれ落ちていく…