かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
たしかに…たしかにな
おばさんの言うことはまっとうだ。
マリアはとんだ被害を被った
だから保障されたり
守られるのは当然かもしれない。
だけど驚きなのは
実際にそれを自らの責任と言って
提案してくれる
その実行力だよな?
謝ったって、賠償したって
心の傷は賠償できない
立ち去ったとは言え
あの男を訴えるのもマリアの権利だし
気が済まなければ
大家である自分の事も訴えてくれて
かまわない、とまで・・・
おいおい!そりゃさすがにナシだろうよ!?
と、俺は腹ん中でツッコミまくりだった。
イメージだけどさ
経営者とかってフツーは
そんなトラブルなんか御免だって
言い逃れしたり
それこそ訴訟とか、そういうのを
避けたいがための保障だったり
そういう為になら奔走しそうなものを
この大家さんは・・・なんとも
人間味が深い。
『誰にも遠慮することないのよ?
マリアちゃんが悪いんじゃないんだから!』
『それなら・・・おばさんもでしょう?』
『マリアちゃん・・・』
『おばさんこそ、本来…
謝ることなんか・・・ないのに
なのに…こんなにも、私なんかに…』
『当たり前よっ?!
女の子の一人暮らしなんだし
あなたの親御さんだって
どれ程心配するか!
おばさんはお部屋をお貸しする以上
安全に住んでもらえるよう
努めるのは当たり前の事よ
それにね…あとは、おばさん~
・・・マリアちゃんが好きなのよ(笑)』
『え・・・?(笑)』
『ふふっ…』
俺も思わず吹き出してしまった。
『おばさんの勝手だけどねぇ…
なんかもう、娘みたいで…うふふ』
今どき
こんなすっげーいい人が
いたんだな?
世の中まだまだ…
捨てたモンじゃねぇじゃん…?
おばさんの言うことはまっとうだ。
マリアはとんだ被害を被った
だから保障されたり
守られるのは当然かもしれない。
だけど驚きなのは
実際にそれを自らの責任と言って
提案してくれる
その実行力だよな?
謝ったって、賠償したって
心の傷は賠償できない
立ち去ったとは言え
あの男を訴えるのもマリアの権利だし
気が済まなければ
大家である自分の事も訴えてくれて
かまわない、とまで・・・
おいおい!そりゃさすがにナシだろうよ!?
と、俺は腹ん中でツッコミまくりだった。
イメージだけどさ
経営者とかってフツーは
そんなトラブルなんか御免だって
言い逃れしたり
それこそ訴訟とか、そういうのを
避けたいがための保障だったり
そういう為になら奔走しそうなものを
この大家さんは・・・なんとも
人間味が深い。
『誰にも遠慮することないのよ?
マリアちゃんが悪いんじゃないんだから!』
『それなら・・・おばさんもでしょう?』
『マリアちゃん・・・』
『おばさんこそ、本来…
謝ることなんか・・・ないのに
なのに…こんなにも、私なんかに…』
『当たり前よっ?!
女の子の一人暮らしなんだし
あなたの親御さんだって
どれ程心配するか!
おばさんはお部屋をお貸しする以上
安全に住んでもらえるよう
努めるのは当たり前の事よ
それにね…あとは、おばさん~
・・・マリアちゃんが好きなのよ(笑)』
『え・・・?(笑)』
『ふふっ…』
俺も思わず吹き出してしまった。
『おばさんの勝手だけどねぇ…
なんかもう、娘みたいで…うふふ』
今どき
こんなすっげーいい人が
いたんだな?
世の中まだまだ…
捨てたモンじゃねぇじゃん…?