テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第15章 命の・・・重さ

そんな疲れ気味なマリアを
なるべく休ませてやりたい


特別なことなんかしなくてもいい


楽しむ事も大切だ
時には息抜きしたり


なんてことない話したり…

一緒にメシ食ったり

ただただ、ぐっすり寝たり




・・・そりゃぁ

時には・・・愛し合ったり




そんな時間を大事にしてる。





この日も、あとは俺の部屋で
二人でのんびりしていた



~~~…

~~~~~!!!






『ん……ゆぅちゃぁ~ん?
鳴ってるよ?・・・ケータイ』



『ん?…おぉ、わりぃ』




・・・誰だチクショウ




って・・・


・・・





『~~もしもし?
…どうした?・・・あぁ…あぁ

って……は!?お前っ…何言って…
~~っおいっっ!!?』






ツーツーツー・・・







『大丈夫?・・・なんかトラブル?』

『…』



まいったな・・・どーすっかな?



『どしたの?…誰から』





『あ~・・・〃妹〃

今、駅にいるってんだよ

チクショ…アイツ~…』







アポなし突撃だとぉ…!?





『あぁ、なんだ♪
なら、直ぐに迎えに行きなよ?
私今日はもう帰るから』





マリアはそう言って
サクサクと支度を始めた






『わるいなマリア…マジでごめん

疲れてるとこ、ホントに』




ゆっくりさせてやりたかったのに…




『いいったら♪
謝ることじゃないでしょ?

ホラ、妹さん待ってるんでしょ?
ゆぅちゃんも早く支度支度~♪』





『ぶっちゃけ、かったりぃ』





俺らの貴重なインドアデート
邪魔されてんだぞ?
クッソ~…




『ふふっ、コラコラ(笑)

あ、私…反対の道通っていくから
大丈夫だよ。ほら行こう?

アハ…でも見てみたかったな♪
ゆぅちゃんの妹』






お互いの友達だったり

家族でさえも

俺たちは紹介出来ないんだ・・・。




『わりぃなマリア・・・~って』





しつけーぞっ!?



『ったく…もしもし?!
わぁーってるよ!今行くってぇの!!

10分もかかんねぇから
そこで待って・・・って

え・・・?!』



『???』







バァンっ!!!!!








『たのもぉおおぉ~~~っ♪♪』










なにぃ~~~??!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ