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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第15章 命の・・・重さ

コソコソするワケじゃないが
(・・・してるのかな)


今まさに
部屋を出ようと玄関に向かった
俺らの前で


ドアが勢い良く全開した。






『なっ・・・!?💧』

『・・・』




唖然とする俺に
思考回路停止のマリア






『うふふふっ♪ゆうく~ん!

来たよぉ~~~っ♪♪♪』









俺たちの行く手を阻むのは



人の気も知らず

のんきにケラケラ笑ってる




俺の・・・妹。









『真白(マシロ)・・・てめぇ』


『ふふふっ♪びっくりしたっ?』





『ふざけんなよなお前~~~…っ』





玄関先で押し問答・・・


てか、押すもなにも


押し入って来てるしコイツ…。





あ~~~・・・と



どうすりゃいいの?この状況・・・




レスキュ~~~・・・。










『アハハハハ~♪だってこれ

ひっかかってくれんの
ゆうくんくらいだもん~

元気してたぁ?おにい・・・~???

って、おにいちゃんっ?
そ…そこのお人形みたいな女の子っ

なにっ?!誰っ!?』




『・・・』




だぁ~~~…だから、どうするよ俺





『わっ、わわわわわっ!?

おっ、おにいちゃんがっ!

かっかか…彼女と同棲してるぅっ!!?

おっ…おかあさぁあああぁんっっ!!

おにっ、おにいちゃんがあっ
おかあさぁああぁぁぁ~~~

~っふんがっ…~ふがががっ・・・』





『・・・バカヤロウ;💧』





〃○様の耳はロバの耳~~~!!!〃




(苦笑)




…な、妹の口を


問答無用でシャットして



とりあえず玄関のドアを閉める。

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