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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第3章 家出娘の正体は・・・

『ん~~……くぁ~~』


しばらくして俺は立ち上がり
腕や体をのばしてあくびした。



『腹・・・減ってない?』


しばらく放置してたヤツに
話しかけた。


『・・・減ってない』



シーン・・・




そして





キュルルルルル・・・・・。









『……っ!?』








『・・・ぷっ(笑)』







腹の虫の鳴ったヤツが
顔を赤くしてうつむいた。







『クス・・・コンビニ行くけど
一緒に行く?(笑)』





『・・・ゎ・・・わたし』







何も持ってないから・・・だろ?




着の身着のまま・一文無し・・・


知ってるから言ってんだろうが(苦笑)







あー、やめやめ


無視無視・・・

コイツ埒あかねぇから。


俺はソイツを放置して

さっさとダウンを羽織り
近くのコンビニに向かった。


テキトーに二人分のものを買って戻る。


二人分・・・にしては多いか?


まぁ、足りないよりイイだろ。





タダイマ~・・・っと
家に戻ると



トコトコ・・・



ヤツが俺に歩み寄ってきた。




『これ・・・ありがとう』

『ん?・・・おぉ』



着せていたジャージを
俺に渡してくる。

これがキレイに
上手にたたんであってさ。
洗濯機に放り込むだけなのにな?
なんて少し思った。


ヤツは昨夜と同じワンピース姿。
俺が出ている間に
着替えたらしかった。




『とりあえずメシにしようぜ?』


サラダにおにぎり、サンドイッチ

スープに弁当

テーブルに一通り並べて
ヤツを呼んだ。

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