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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第25章 二人の部屋・・・

『おはよぉ…』

『おはよ』




随時と・・・遅い朝の挨拶を交わし

昼過ぎ(笑)に揃ってベットから起き上がる




『ん~…よく寝た…ぁ』

『・・・』




シーツにくるまったマリアが
伸びながら起き上がり


うつ伏せて寝てる俺の腰を
さりげに擦ってくれたりする…(笑)




『今日もいいお天気だぁ…』

『ん~~…っ、っしゃ・・・でかけるか』





時を惜しむように俺たちは
一緒にシャワーを浴びて出かける



ただ単に解放感に満ちてたのか
その新鮮さを噛みしめたかったのか…



悠長にしてられた立場でないことに
変わりはなかったが



せめて…この休暇が明けるまで



俺はそう思っていた



束の間の…俺たちの休息



今までになかった幸せを感じて
噛みしめる



そんな日々で…いいんじゃねぇかな、なんて









『ゆぅちゃ~ん!早く早くぅ!』






パンツ一丁の俺を急かすマリア(笑)




ケッ…!

女はもっと
支度に時間がかかるモンだろぉがっ…





……支度すっかり整ってやがるけどなこの女




バッチリ…だけど

ほんのり、薄化粧・・・



心なしかマリアの顔のアザは
薄化粧で十分

ほとんど…まったくわからないくらいに
治っている



まぁ…いい



それだけでも…いい



少し胸を撫で下ろして
マリアに急かされながら支度する


『ゆぅちゃん~フフン♪
おじぃちゃんじゃないんだからぁ
てきぱきしようよテキパキ~(笑)』



『ぅっせぇ・・・(苦笑)』




腰がイテェんだよ!腰がっ!(笑)




自業自得だけどな・・・






『ふふふ・・・』




『うん?』







ぺタッ・・・






『?』






って?








『つめてぇっ・・・?!』






『ふふふっ♪』






マリアが少しイタズラな顔して
俺の腰に貼り付けたのは・・・湿布(笑)





『~なんで、こんなモンあるんだよ』



『昨日お買いものついでにみつけたの♪』





こっちに落ち延びて(?)から
寝る間を惜しんだ連日の生活・・・



マリアは…察してこんなもんを…(苦笑)



『ぁ・・・なんか、いい…コレ』


『ふふ…じゃ出かけるゾッ♪シノミヤ(笑)』

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