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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第25章 二人の部屋・・・

『ねぇ、ゆぅちゃん・・・もしも』


夜になれば
素っ裸でベットの中な俺とマリアは

この日は少し落ち着きを取り戻し(?)
やっぱり寝るのが惜しい…

そんな気持ちの表れからか
ずっと喋っていた



『マリア・・・もしもさ』



〃もしも〃を付けて語る話は
なんとも自由で楽しいもんだった

真っ白なキャンバスに
好きな色を使って絵を描いていくみたいに…



〃もしも一緒になれた日には〃・・・



俺とマリアがしていたのは
もっぱらその話だった



『もし…その日が来たら
また…てか、ちゃんと旅行も行きたいな』




『ふふふ…うん♪…出来れば
行き先は決めてからね(笑)』




『あ、やっぱ?(笑)計画性大事だな』






『ゆぅちゃんのご家族…何て言うかな?』




『家族みんな…マシロみてぇな反応すると
ぶっちゃけ俺は予想してる(笑)』





『ふふ…それは有り難いや
でも…ゆぅちゃん初婚じゃない?
式・・・とか、揉めないかなぁ?』



『ん~挙げたきゃ挙げる
挙げたくなきゃ挙げない…

外野の意見は二の次でいいぜ俺は
あ、でも…マリアにドレス着て欲しいかな♪』



『ぃ…いいのかな、それ』



『いーだろ?(笑)
まぁ今風に海外で二人きりでもいいし?』





ドレス姿のマリアを…想像してみたり




『ゆぅちゃん…子どもはほしい?』


『マリアと二人でもいいけど
そりゃ、やっぱ欲しいかな?』



『男の子?女の子?…♪』




『性別は…問わずかな?~あ、でも
男だったら一緒に
サッカーしてぇなぁ、とかあるかな(笑)』




『ふふっ…なんか今、目に浮かんだ』





『反抗期とか来て?「クッソジジィ」とか
言われんのかな?(苦笑)
やっぱ女の子のがいーか!?』



『ぷっ!~ん、それ…は
男女問わず覚悟しとくのがいいのかも?
女の子なんか

「パパの後はお風呂イヤ!」
「お洗濯パパと一緒にしないで!」

なんて言ったりとか?(笑)』




『うーわっ!~マリア・・・それ!?
自分の父ちゃんに言った過去アリだろ?!
ひっでぇ~気の毒だなぁ父ちゃんて』





『たっ…例え話でしょぉ…(苦笑)
仕方ないのよ、そうやってみんな
成長してくんだからぁ』



楽しい・・・


なんか


めちゃくちゃ楽しかったぜ…

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