テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第25章 二人の部屋・・・

『家族が出来たら、お弁当作って
公園に行ったり…

あ…息子だったら私も「くそばばぁ!」とか
言われちゃって?(苦笑)

うわぁ…落ち込んで泣いちゃいそう(笑)
て言うかグレたらどうしよ?

楽しみだけど
ちょっとコワイょ、ゆぅちゃん~』



『んなコトしやがったらゲンコツで
一対一でガチの説教だなっ(笑)』



『ふふふっ…頼もしいパパだね♪
あ、でもその一対一って大事みたいね?
さすがゆぅちゃん♪』




『うん?』




『父親と母親…二人で叱っちゃダメなの

片方が叱ったら、片方は味方になって

子どもの逃げ場を作ってあげるの』




『それ確かに説得力あるな?

てか俺…娘だったら怒れる自信ねぇし

その辺は分業で頼むぜマリア(汗)』




『んふふ♪夫婦なら、そうしたいよね

それぞれ役割もって助け合って
支え合って…〃家族〃に…なっていくの

ゆぅちゃん・・・子どもは何人ほしい?』





マリアが無邪気に…素直に
あんまり楽しそうに話すからさ…






『ん~~・・・〃4人〃!!』






『え?・・・よ、よにん…?』





マリアが驚いたらしく
目ぇクリックリさせた(笑)




『い…意外な答えかも(笑)
大体は2人とか…3人とか

キレ良く、とんで5人とかぁ…
って言うか…それ以前にぃ

私の年を考えて…す、少しは
ブツブツ…』







『あ・・・でも、産むのは

あと〃3人〃でいいけどなっ?』




『ぇ……』




だって、もう
マリアには忘れられない
大切な子どもが1人いるからさ…

俺も…〃あの子〃のことは
忘れねぇからさ




『したら、みんな…

ずっと〃家族〃でいれるからさ』



『っ…、ん…うん…っ』


その意味を理解したマリアが
…やっぱり泣いてしまった



『っ…うっ…、~ん…3人かぁ
私そう若くないからね…

ちょっと急いで…頑張らないとだぁ♪
ゆぅちゃん・・・覚悟しといてよね(笑)』



『ハハハッ!ここ5年くらいは
大忙しを覚悟しとかねぇとな?!』






現実逃避なんかしていない

そう言っていながらも


〃自由〃に浸る俺とマリアは



真夜中まで・・・眠くなるまで

ベットに横たわって・・・自由に


自由に自由に・・・


〃幸せな未来〃を・・・描き続けた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ