
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第25章 二人の部屋・・・
『楽しかったね♪』
『うさぎ、めっちゃ可愛いかったな』
世間の休みに乗じて連日
自由に遊びほうけてる俺とマリア
『あっという間だけど…なんか
ゆっくりって言うか…
この辺の空気って不思議だね
同じ24時間なのに…長くて、濃くて
なんか得しちゃった気分だな♪』
マリアの言ったことが
俺にもスゲーよくわかってさ
不思議と…田舎ってなんか
時間の流れがゆっくりでさ
人が忙しなく行き交う
都会の空間とは何もかもちがう
のんびりと…ゆっくりと
時が流れていたんだ
『毎日楽しくって・・・幸せ』
俺も…本気でそう思ってたぜ
これが現実逃避なら
ずっと…逃避していたい
なんて、心のどこかで思いながら
『・・・』
『ゆぅちゃん・・・どうしたの?』
俺の目にとまったのは
どこにでもあるような求人広告
休みは・・・もうすぐ明ける
いつまでも・・・甘く、やさしい
夢の中にだけ
居続けることは出来ないんだ
俺は広告を眺めながら
フリーペーパーをさりげに手にして
マリアの手を引いたまま
揃ってマンションに帰った
『ゆぅちゃん・・・ありがとう』
『うん?』
『どうなることかと思ったけど
こんな・・・来る日も来る日も楽しくて
本当に夢みたいだったよ』
『・・・』
マリアのまぶしい程の笑顔が…なんか
『なんか・・・一生分の幸せって言うか
永遠になくならない幸せな思い出…
中身のぎっしりつまった
そんな時間をもらった気がするの』
なんで・・・なんか、な…マリアのやつ
『これから…バチでも
当たるんじゃないかなって
それくらい…一生分てくらい
幸せで・・・私』
『バチなんか・・・当たるワケねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『マリアは…これから幸せになんだから
変なこと…言ってんじゃねぇよ
時間はかかるかもしれねぇけど
これから…今度こそ、一緒にさ』
『ゆぅちゃん・・・。・・・うん』
俺は何かの焦燥感を
掻き消すように
マリアの手を握り直した
『うさぎ、めっちゃ可愛いかったな』
世間の休みに乗じて連日
自由に遊びほうけてる俺とマリア
『あっという間だけど…なんか
ゆっくりって言うか…
この辺の空気って不思議だね
同じ24時間なのに…長くて、濃くて
なんか得しちゃった気分だな♪』
マリアの言ったことが
俺にもスゲーよくわかってさ
不思議と…田舎ってなんか
時間の流れがゆっくりでさ
人が忙しなく行き交う
都会の空間とは何もかもちがう
のんびりと…ゆっくりと
時が流れていたんだ
『毎日楽しくって・・・幸せ』
俺も…本気でそう思ってたぜ
これが現実逃避なら
ずっと…逃避していたい
なんて、心のどこかで思いながら
『・・・』
『ゆぅちゃん・・・どうしたの?』
俺の目にとまったのは
どこにでもあるような求人広告
休みは・・・もうすぐ明ける
いつまでも・・・甘く、やさしい
夢の中にだけ
居続けることは出来ないんだ
俺は広告を眺めながら
フリーペーパーをさりげに手にして
マリアの手を引いたまま
揃ってマンションに帰った
『ゆぅちゃん・・・ありがとう』
『うん?』
『どうなることかと思ったけど
こんな・・・来る日も来る日も楽しくて
本当に夢みたいだったよ』
『・・・』
マリアのまぶしい程の笑顔が…なんか
『なんか・・・一生分の幸せって言うか
永遠になくならない幸せな思い出…
中身のぎっしりつまった
そんな時間をもらった気がするの』
なんで・・・なんか、な…マリアのやつ
『これから…バチでも
当たるんじゃないかなって
それくらい…一生分てくらい
幸せで・・・私』
『バチなんか・・・当たるワケねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『マリアは…これから幸せになんだから
変なこと…言ってんじゃねぇよ
時間はかかるかもしれねぇけど
これから…今度こそ、一緒にさ』
『ゆぅちゃん・・・。・・・うん』
俺は何かの焦燥感を
掻き消すように
マリアの手を握り直した
