ヴェルジェ~夢を追う少女~
第1章 夢のはじまり
そんなことを考えていると不意に後ろから誰かに軽く肩を叩かれた。
振り向くとそこには、腰まで伸びた艶がある黒色のストレートロングでぱっつん前髪。服装は、胸元に赤いりぼんのついた黒色のミニスカワンピに茶色のブーツ。目はくりくりでメイクはばっちりだ。私と同じでトランク一個に楽器を背負っている。大きさ的にベースだろうか。まるでお人形さんのような少女が立っている。
「どうしたの? こんなところでつっ立って」
「ちょっとね、実は……」
私は悩んでいる経緯を少女に話した。
「へぇ……あたしも色葉市立音楽専門学校に受かって、こっちに来たんだ。けどさ~肝心な家がない」
少女は、そう言ってケラケラ笑う。なんと呑気な子だ……。
「一緒に住む?」
自然と出た言葉。
「マジ!? いいの?」
少女は見た目に似合わない話し方だ。
「その変わり家賃の半分払ってね」
「もちろん! ありがとー」
少女はとびきりの笑顔で言った。
振り向くとそこには、腰まで伸びた艶がある黒色のストレートロングでぱっつん前髪。服装は、胸元に赤いりぼんのついた黒色のミニスカワンピに茶色のブーツ。目はくりくりでメイクはばっちりだ。私と同じでトランク一個に楽器を背負っている。大きさ的にベースだろうか。まるでお人形さんのような少女が立っている。
「どうしたの? こんなところでつっ立って」
「ちょっとね、実は……」
私は悩んでいる経緯を少女に話した。
「へぇ……あたしも色葉市立音楽専門学校に受かって、こっちに来たんだ。けどさ~肝心な家がない」
少女は、そう言ってケラケラ笑う。なんと呑気な子だ……。
「一緒に住む?」
自然と出た言葉。
「マジ!? いいの?」
少女は見た目に似合わない話し方だ。
「その変わり家賃の半分払ってね」
「もちろん! ありがとー」
少女はとびきりの笑顔で言った。