マリア
第11章 変奏曲 ①
「ふぅっ……ん……っ」
未経験で二本目ともなるとさすがに異物感は否めなくて、
思わずぐっと息を止めてしまう。
雅「カズ、息止めちゃダメ。」
「そんな…こと…言われたって…」
雅「息止めちゃうと締まりすぎちゃって、カズが痛い思いするんだからね?」
「分か……った。」
力なく頷く俺に雅紀がキスをする。
そんな会話を交わしている間にも、雅紀の指はめちゃくちゃに動きながら俺のナカをどんどん解してゆく。
そして、そうこうするうち、
雅紀の指先が偶然にも、俺のいいところを掠めた。
「あっ……やぁっ……そこ、ダメ…っ!」
雅紀のシャツを握りしめ仰け反る。
雅「ヤバい。めっちゃ可愛い……。」
「や……そこばっか…ぁあっ…!」
俺の甘声に味をしめた雅紀はそこばかりを捏ねくり回す。
「お願……い…やめ…」
雅「…やめてあげない。」
が、唇を塞ぐようにキスをすると、
雅紀は急に指を引き抜いた。
「あ……っ。」
指をいきなり引き抜かれたことで急激な虚無感に襲われたことで、思わず声に出てしまう。
雅「そんなガッカリしないの♪」
俺の頭を撫でながら雅紀は無邪気に笑った。
「だっ…誰がっ!?」
雅「ね……そろそろ挿入れていい?俺のムスコがもうパンパンで…さ?」