マリア
第11章 変奏曲 ①
雅「そろそろいいかな?」
「んあっ……」
雅紀が体の位置を変え腰を抱え直したことで雅紀のモノが俺のナカの内壁を掠めた。
雅「あ、ごめん、感じちゃった?」
汗で額に貼り付いた髪を掬い上げながら雅紀が笑う。
「べ、別に、感じてなんかっ…!?」
雅「あ、そう?」
雅紀はにや、と笑うと、また、僅かに腰を動かした。
「やっ……ぁあっ…」
仰け反った反動で雅紀のシャツを握りしめると、背中を抱えられ、体を引き寄せ囁かれる。
雅「そのわりには気持ちよさそうだけど?」
「だからっ!?違う、って!?」
雅「もー、素直じゃないなあ。じゃ、お仕置きかなあ?」
「お、お仕置き?」
雅「あー、でも、お仕置きになんないかも、ね?」
「えっ?」
雅紀が腰を引き、俺のナカの雅紀のモノがギリギリまで引き抜かれると、
一気に奥まで貫かれた。
「ひ……ぁあっ…」
それを何度も繰り返す。
時にはナカを捏ねくり回すみたいにぐるり、内壁をなぶったりして、
俺は甘声を漏らし続けた。
雅「ね…?気持ちいいでしょ?」
耳元に熱い息を吹きかけ囁いてくる雅紀を熱っぽく見上げながらこくり、と小さく頷いた。