マリア
第11章 変奏曲 ①
「うっ……んくっ…!」
雅紀「…やっぱ、ちょっとキツいな…」
ボソリ、呟いた雅紀の言葉なんて、俺の耳には全く届いてなくて、
ひたすら、初めての激痛に身を固くしていた。
雅「カズ…も…ちょい、力抜けない?」
「えっ!?な…なん…て?…うあっ……」
雅「ヤベ…引っこ抜かれそう…」
それでも、雅紀も俺も、途中で止めることはしなかった。
俺は、耐え難い痛みの果てにある快楽を、
雅紀はやがて訪れるであろう愉悦の瞬間を求めて、
ひたすらに痛みに耐えた。
やがて、雅紀が大きく息を吐くと同時に、入った、と小さく呟いた。
雅「カズ、どう?まだ、痛む?」
「すこ…し…。」
雅「じゃ、もうちょっとだけ我慢できる?もう少ししたら気持ちよくなるから。」
「ん…」
確かに、挿入時に比べたら痛みはさほどない。けど、
この、俺のカラダのナカに、
あの、雅紀の立派なモノが収まっているのか、って考えただけで、
何だか変な感じがした。
「あ…あの…」
雅「何?」
「気持ちよくなる、って…このあと何するの?」
雅「何するか、って?」
雅紀は、さらに俺の両足を広げると、さらに体を割り込ませてきた。